「障がいのある人もない人も、 共に働き、共に生きていく社会の実現」 |
このノーマライゼーションの理念を実現させるために故・小倉理事長がヤマト福祉財団とヤマトホールディングス株式会社と共に設立した株式会社です。
スワンベーカリー誕生の背景日本の障がい者の数は人口の約5%、約600万人といわれています。この人達の大半は全国に6,000箇所以上ある共同作業所や小規模授産施設で働いていますが、1カ月の給料が1万円以下という低さで自立するには、ほど遠い現状です。
福祉施設の幹部職員に経営のノウハウを伝授しなければ低賃金からの脱却は望めないことを痛感した小倉前理事長は「製品」や「作品」作りではなく、一般の消費者を対象としたマーケットで売れる「製品」創りをめざしたセミナーを1996年から全国各地で開催し、意識改革に取り組んできました。
この過程で月給10万円以上支払うことを実証し、お手本を示す必要から「焼きたてのおいしいパン」店構想に着眼しました。「アンデルセン」「リトルマーメイド」を全国展開しているタカキベーカリーの高木誠一社長という良き理解者、協力者を得て、同社が独自に開発した冷凍パン生地を使えば障がい者でもパンが焼けることが分かり、さっそく実践に移しました。
1998年6月スワンベーカリー銀座店が第1号店としてオープンし現在直営店3店、チェーン店は23店をこえ、各地に展開しています。
働いている障がい者の数は、全店で273名をこえ、知的、精神、身体に障がいのある方を雇用しその7割以上が、知的障がいの方たちです。
スワンベーカリーの命名者は故・小倉理事長で、みにくいアヒルの子と思っていたら実は「白鳥=スワン」だったというデンマークの童話作家アンデルセンの作品がヒントになっています。
スワンベーカリー本部サイトより引用